2022年10月26日
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2022-10-26
date
Oct 26, 2022
summary
母親が入院した
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Post
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母親が脳卒中で入院した。
17時25分ぐらいに Line がなった。
母親からの Line 通話だったので、 1on1 が終わってから電話しようと出なかった。
5分後に Line をしたら。
母親じゃなかった。
親戚の人と、近所の母親のお友達が実家で、母親の近くにいた。
状況がわからなかったが、どうやら母親の言動がおかしいため、様子を見に来てくれたようだ。
母親と電話を変わったのだが、ぼくのことを認識できていなかった。
一瞬でまずいと思ったので、すぐに救急車を呼んでくださいといい、すぐに電話を切り、家を飛び出た。
こんなときに限ってタクシーが全然つかまらない。
配車アプリを急いでいれて、すぐに配車してもらった。
すぐに来たので、大至急どこそこまで行ってくれと伝えた。
実家についたが、母親はいなかったので、聞いてみたらすでに救急車で搬送されたと。
後を追った。
病院の待合室で待っていて、少ししたら先生が来た。
どうやら脳の中で出血をしているらしい。
ただし、緊急で手術をしないといけない感じでもないという。
どのみち入院していろいろ検査は必要なのだが、ここでは病床が空いてなく入院できないらしい。
また違う病院に救急車で移動することになったのだが、移動の前に少し母親に会うことができた。
ぼくは母親の目の前にいるのだが、母親はぼくをわからない。
親戚の人がよしゆきくんだよと伝えてくれたが、わからない。
少し話していたら、あらお父さんとぼくに向かって言った。
その後やっとぼくのことを息子だと認識した。
ただし、名前はわからないようだ。
このときでぼくはもう泣いてしまって、あまり記憶がない。
過去の情報が走馬灯のように脳みそを駆け巡った。
最近、毎週のように実家に帰ってきている。
大掃除しているのだ。
そこで起きたことや、今後、いろいろ母親を連れてやりたいことがあった。
いろんなことを妄想していた。
つまり、親孝行だ。
それをなぜもっと早くやらなかったという後悔の念もよぎった。
ほんとうに「親孝行、したいときにはもういない」が的中してしまったのではないかと思った。
その後、病院を移り、造影剤を使った CT をしてもらった。
造影剤はぼくも去年やったので、辛さがわかる。
嫌だったろうに。
救急車の中でも母親はわけのわからないことを言っていた。
でも手を振ると振り返してくれた。
ここでもぼくはこらえきれなかった。
だいぶ時間が過ぎ、母親に入院前の最後の顔合わせに向かった。
入院したら2週間一切会えないという。
コロナの影響だ。
母親にあった、どんな会話をしたのか覚えていない。
でも、ぼくのことを認識してもらった気がする。
「寒い、痛い」と言っていた。
ぼくは「絶対になんとかするからね、助けるから安心して」と連呼していた。
嗚呼、お母さんごめんなさい、先週お母さんの耳が聞こえないことにイライラしてしまった。
老化の現象なのに、ぼくは大きな声を出さないといけない状況にイライラしてしまった。
でも、こればっかりはしょうがないのだ。
病院を出たら、出た瞬間に大泣きしてしまった。
一応こらえていたのだろう。
その後、妻に電話したが、そのときも大泣きしてしまった。
路上で大泣きをしたのは初めてかもしれない。
実家に一人で帰ってきた。
何が起きたのかの痕跡を探っていた。
どうやら、夕飯を食べようとしておそらくそのあたりで記憶が飛んでいるのだろう。
良かった、怪我をしていなくて。
そして、なぜか家を出て向かいの家のお友達の家に行って、話をして、そこでお友達が異変に気がついてくれた。
これがなかったらと思うと。
こういうときにはいろんな後悔が生まれるものなのだろう。
何をしても、何をみても後悔してしまう。
とりあえず、保険会社や保険証を探したり、母親の兄弟に電話したり、お友達に電話したりした。
あとは明日入院の手続きをしにいくので、そのための買い物も済ませてきた。
スマホも一応母親に返す予定だ。
壁紙はぼくの写真にしておいた。
思い出してほしい、息子の、ぼく「よしゆき」のことを。